こんにちは。ライフハックにハマっているしょぼいサラリーマンの豆作(マメサク)です。
さっそくですが、この記事をご覧になっているということは、一言で言うと・・・
もう少し具体的には、
ん〜。なんで、部下君はもう少し考えて仕事してくれないんだろう・・・
毎回、同じようなことを注意しているけど部下さんの仕事が一向に良くならない・・・
毎回、事細かく指示していたら自分の時間がなくなってしまう・・・それなら自分でやった方がいい・・・
といった感じなのだと思います。
しかも、あなたはおそらく優しい人で、ちょっと自分に自信のない人なんだと思います。
だから、あんまり部下に対して強く「ああしろ、こうしろ」って言えないのではないでしょうか?
その気持ちすごくわかります!
僕も悩んでいました。
そんなあなたに、この記事ではひとつの解決策を提案したいと思います。
この記事を読むと、
が、分かります。
それでは、さっそくいってみましょう!!
部下に仕事のクオリティを上げてもらう方法
さっそくですが、結論です。
あなたが部下に仕事を頼む時には以下のことを「仕事が完了した際に聞くからね」と伝えます。
その内容とは、
- その仕事で、誰に何をどうしてもらいたいと思ったのか
- その仕事で、意図した結果を得るためにどんな工夫をしたか
これだけです。
先に、後で確認することを伝えておくということが重要です。
えっ!?あ、当たり前でしたか!
そんなはずはないです。
僕の周りの上司達はこんなことしていませんよ。
仕事のクオリティを上げるには自分で考えることが必要
ここからは少しだけあなたが部下だった頃の気持ちになってみてください
さて、上司から仕事を任されたときに「後で〇〇について聞くからね」って言われると、その仕事に対してちょっと緊張感が出ませんか?
だって、聞かれるということは、答えられなければならない。ということですから、いやでもその仕事が自分ごと化した状態になりますよね。
仕事が自分ごと化したら、部下は部下なりに責任を負うことになりますので、緊張感が生まれます。
すると部下は、後で聞かれる事に対して考えるようになります。
結果として、部下なりにしっかりと考えながら仕事してくれるので、おのずと仕事のクオリティが上がります。
本来的には、上司に聞かれるから考えるのではなくて、その仕事の先にいる人のことを考えることが大切なのですが、今は良しとしましょう。
これは、行動心理学でいうところの「アンカリング効果」を利用した方法です。
この場合、「後で〇〇について聞く」がアンカー(錨)になり、行動や思考がアンカーに引っ張られます。
あるプレゼンの勉強会での体験
数年前に『一分で話せ』の著者の講演会を聞く機会がありました。
もちろんプレゼンのプロですので、めっちゃ面白かったです。
その講演会で、講演の途中で急に講師がおもむろに演壇から会場の一番うしろまで聴衆の間を縫うように歩き始めました。
「え?なにが始まったんだ?」と会場内の空気が一変しました。
ちょっと、その場を想像してみてください。
急に講師がウロウロしだして、自分の方に近づいてきます。
かと思うと、そのまま会場のうしろの方まで歩いて行きます。
そして、
本当に理解してほしいと思ったことを伝える時は、注意を引くことが大事!
と、言いました。
このメッセージに、僕は強烈なインパクトを受けました。
ん?なんの話が始まったんだ?
少しだけお付き合いください
さらに、なんの研修会だったか忘れましたが、その研修会では講師の方が「今から動画を見てもらいますが、動画を見終わったら、この動画からどんなことを学んだか数名の方に聞きます」と言ってから動画が始まりました。
やばい。これはちゃんと考えながら見ないと!!
って、焦ったことをよく覚えています。
この身をもって体験した二つの出来事から、相手に何かしてもらいたいなら、
- 相手の注意を引く
- 少しストレスを与える
ということを学びました。
そして、このテクニックを使った方法がこの記事で提案している「部下に仕事のクオリティを上げてもらう方法」というわけです。
使いどころ
この記事で紹介している「部下に仕事のクオリティを上げてもらう方法」ですが、使いどころに注意が必要です。
この方法は心理学の考え方で言えば「外発的動機づけ」に位置します。
外発的動機づけとは、報酬や懲罰、強制などによって行動を動機づけることを言います。
この外発的動機づけは、短期的および単発的には効果が確認されているのですが、相手が一度それに慣れてしまうとあまり効果を発揮しないと言われています。
なので、なんでもかんでもこの方法で部下に仕事を任せてしまうと、部下は無難にこなすことを考え始めますので、手段と目的が入れ替わってしまう可能性があります。
ですから、使いどころのポイントとしては、
- 連発しない
- ちゃんと考えてほしい仕事にしぼる
- 突然やってみる
といったような工夫をすることをおすすめします。
部下のアウトプットに対してしっかりとフィードバック
最後に一番大切なことを書きます。
部下のアウトプットに対してあなたは真摯にフィードバックすることを忘れてはいけません。
部下がよく考えて仕事をしていたと思えたならば、
- どんなところが良かったのか
- 「ありがとう」と「助かった」
を、ちゃんと伝えます。
逆に、イマイチな仕事だと思ったら、
- 考え方のポイント共有する
- 時間を割いて部下と一緒に解決する
- もう一度、同じような仕事を任せる
といったフィードバックをします。
「部下に仕事のクオリティを上げてもらう方法」を部下に使うのであれば、これは上司としての礼儀だと思います。
たとえ上司と部下の関係だとはいえ、その前に人と人との関係です。
良好な人間関係を築くことが仕事を円滑に進めるために重要であることは言うまでもないですよね。
信頼があって良好な人間関係が生まれます。
礼儀の先に信頼があります。
礼儀ある上司はカッコイイですね。
おわりに
いかがだったでしょうか。
この方法は実際に僕が使っていて効果を感じている方法になります。
ですから、この記事をここまで読んでくださったあなたなら、きっと試す価値あるおすすめの方法であると言い切れます。
もちろん部下の性格や仕事の性質によっては、まるで効果がないかもしれません。
そんな時はあなたと部下に合った別方法を試すしかないです。
試行錯誤しながら仕事のクオリティを上げる、それが上司の仕事です。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。