こんにちは。懸命にライフハック活動中のしょぼいサラリーマンの豆作(マメサク)です。
さて、いきなりですが「エッセンシャル思考」ってご存知ですか?
いや、知らないな〜。
それを知るとなんか良いことがあるの?
それで仕事ができるようになるの?
知るだけでは、仕事ができるようにはなりません。
しかし、「知る」と「知らない」とでは全然違います。
この記事では、仕事ができるようになりたい人なら、ちょっと気になるであろう「エッセンシャル思考」について書いています。
エッセンシャル思考をもっと詳しく知るには著書『エッセンシャル思考』を読んでみて下さい。
間違いなく、勉強になります。
それでは最後まで、よろしくお願いします。
まずは非エッセンシャル思考
エッセンシャル思考を知る前に、まずはその逆の非エッセンシャル思考とは何かを確認していきたいと思います。
なぜ、非エッセンシャル思考からなのか。
それは、僕を含めて大半の人に当てはまっているであろう思考法が「非エッセンシャル思考」だからです。
ですから、「非エッセンシャル思考」がどんなものなのかをすんなりと理解できるはずです。
そして、「非エッセンシャル思考」が分かれば、その真逆が「エッセンシャル思考」というわけです。
それでは、非エッセンシャル思考について「考え方」・「行動」・「その結果」の視点から見ていきます。
非エッセンシャル思考な「考え方」
非エッセンシャル思考な人は以下のような「考え方」をしてしまいがちです。
- 何もかも全部やらなければならないと思う
- どれも大事だからと思う
- 全部こなす方法を探す
- 気合いと根性があれば全部やれると思う
- 相手の機嫌を損ねたくないと思う
自分に当てはまりすぎて辛い・・・
あなたも心当たりはありませんか?
サラリーマンなら自分に与えられる仕事って、誰かから指示や依頼をされることがほとんどですよね。
正直、「なんで自分がやらなければならないんだ?」って仕事もたくさんあると思います。
だからと言って、「私は忙しいから、他の人に依頼して下さい」とは、言いにくいですよね。
上司からの指示なら評価にも影響しそうなので断りにくいと思います。
だから、自分に回ってくる仕事は全部やらなければならないって思うわけです。
しかも、仕事ですから全部大事だと思っています。
でも、全部をこなす方法がなかなか見つかりません。
ただ、根拠はないけど心の奥では気合と根性でなんとかなると思っています。
非エッセンシャル思考な「行動」
次に、非エッセンシャル思考な人はこんな「行動」をしてしまいがちです。
- やることをでたらめに増やす
- あれもしないと、これもしないと、ってバタバタしている
- なんでも引き受けてしまう
- 根性で頑張る
先述の非エッセンシャル思考な「考え方」の人は、なんでも引き受ける体質になってしまっています。
同時にたくさんのことを引き受けていますので、あれもしないと、これもしないと、って脈絡もなくいろんなことに手を出してしまいます。
でも、物事が少しも前に進まないのです。
それでも当人は一生懸命頑張っています。やっぱり根性だけで。
非エッセンシャル思考な「結末」
そして、非エッセンシャル思考な人の最後はこんな「結末」を迎えがちです。
- 何もかも中途半端
- いろんな事に振り回されている
- 何かがおかしいと思っている
- 疲れ切っている
会社からは〇〇プロジェクトのリーダーをやるよう指示されたり・・・
はたまた△△プロジェクトメンバーになるように命令されたり・・・
別部署との調整作業に追われたり・・・
客先からの無茶な注文に対応したり・・・
上司からは来週の客先プレゼンの資料を作成するように指示されたり・・・
先輩からは手伝いのお願いをされたり・・・
日常業務を抱えていたり・・・
部下は指示待ち状態でアイドリング中だったり・・・
毎日、毎日とても忙しい・・・
でも、気がつけば、どの仕事も全部終わっていない・・・
なぜだ?こんなに頑張っているのに、なぜ何も片付かない?
あぁ・・・疲れた・・・。
そりゃあ、同時並行でやろうとしたら中途半端にしか仕事なんかできませんし、バタバタもするし、疲れますね。
エッセンシャル思考とは
いかがでしたか。非エッセンシャル思考を身近に感じられましたか。
僕の場合、身近どころか、まさに僕のことでした。
さて、それでは、非エッセンシャル思考を受け入れたところで、本題の「エッセンシャル思考」に入りたいと思います。
エッセンシャル思考の基本は以下の3つです。
- 選択
- ノイズ
- トレードオフ
えっ!?なにこれ?意味わかんない!!
確かに。これだけじゃあ、ほんと意味不明ですよね。
それでは、ひとつずつ解説していきます。
1.選択
エッセンシャル思考では、まず、
と、意識することが大切です。
「学習性無力感」というものをご存知ですか?
それを理解するために心理学者のセリグマンとマイヤーによる犬を使った有名な実験があります。
セリグマンとマイヤーは犬を3つのグループに分けました。
1つめのグループの犬たちは逃げられないようにつながれた状態で電気ショックを与えられました。
ただし、あるパネルを踏むと電気ショックが止まるようになっています。
2つめのグループも同じように電気ショックを与えられましたが、パネルを踏んでも電気ショックは止められないようになっています。
3つめのグループは逃げられないようにつながれていただけで、電気ショックは与えられませんでした。
さて、この3つのグループの犬をある小部屋に連れていきます。
その小部屋は低い壁で二つのエリアに区切られていて、片方のエリアには電気ショックが流れ、もう片方のエリアには電気ショックは流れません。
区切られた低い壁は簡単に飛び越えられる高さです。
各グループの犬を電気ショックの流れるエリアに集めます。
そして電気ショックを与えると、1つめのグループ(電気ショックを与えられてもパネルで止めることができたグループ)と3つめのグループ(ただつながれていただけのグループ)の犬は即座に低い壁を飛び越えて隣のエリアに避難しました。
しかし、2つめのグループ(電気ショックを止める術がなかったグループ)の犬は電気ショックを与えられてもその場で電気ショックを受け続けました。
この実験から言えることは、2つめのグループの犬は電気ショックが与えられても、電気ショックから逃れることを忘れてしまっていたということです。
これは電気ショックを与えられても、自分は何もできないという無力感を学習してしまっていたことが原因です。
つまり、このことから何が言いたいのかというと、他人の選択を実行することに慣れてしまっていると自分の意志がなくなってしまい「学習性無力感」に陥ってしまうということです。
自分の大切な時間とエネルギーの使い方を他人に決めさせるのではなく、自分で「選択」できると意識することがエッセンシャル思考の基本になります。
2.ノイズ
エッセンシャル思考では、
世の中の大半のものはノイズだと知る。
本当に重要なものはほとんどない。
といった立場に立つことが大切です。
僕たち大多数の一般人は、毎日、会社で仕事をしていますよね。
なぜですか?
もちろん、生活のためということは大前提です。
会社のためでしょうか?上司に指示されるからでしょうか?先輩の指示だからでしょうか?
では、あなたが一生懸命しているその仕事は、この先、あなたを助けてくれますか?
会社はいざって時にはあなたを助けてくれません。もちろん上司も先輩も。
本来、仕事とは自分の価値を高めて社会貢献をすることが目的であるはずです。
その会社でしか通用しないような仕事や、その会社にしか存在しない上司や先輩の価値観の下でする仕事が、あなたの価値を高めることにつながり、例えば他の会社に移ったとしても今と同じように社会貢献ができるものでしょうか?
この問いに「Yes」と答えられる人は、その仕事を極めるために行動することがエッセンシャル思考ですので、そのままのあなたでこれからも突き進んでください。
多くの人は、僕と同じように、
日々、無価値な雑務に囲まれて、仕事をしている感はあるけれど、本質的には何にも価値を生み出せていない気がする・・・。
といったように感じているのではないでしょうか?
その会社では、その雑務も必要な立派な仕事です。
ですが、正直、それらはノイズです。
エッセンシャル思考では、それらをノイズであると認識することが大切なのです。
3.トレード・オフ
エッセンシャル思考では、
すべてを手に入れることはできない。
何もかもやるなんて不可能。
何かを得る事は、すなわち何かを捨てること。
このマインドセットが必要です。
この考え方をトレード・オフと言います。
そんなこと言われなくてもわかっているよ。
でも、この能力も必要だし、あの資格も取らないといけない。
プレゼンだってできるようにならなければならないし、上手に報告書も作成できなければならない。
我々サラリーマンは評価される立場である以上、全部やらないといけないんだよ。
ごもっともです。
サラリーマンにもいろいろ事情ってもんがありますよね。
会社から言われた通り、上司の指示の通り、先輩に言われた通り・・・やるしかないですもんね。
だから、結局、何事も中途半端な人材になってしまうのです。
でも、エッセンシャル思考では、例えば「プレゼンの能力」なら、プレゼン能力を上げることのみに力を注ぐべきと考え、それ以外のことは捨てなければならないという立場です。
そして、プレゼンの能力が人並み外れたもになるのであれば、それは自分の価値が高まり、結果として会社の役にも立ちますし、当然社会貢献にも繋がります。
何かを得るには、何かを捨てる。
つまり、「トレード・オフ」が大切であるというわけです。
まとめると
いかがだったでしょうか。
ここまでで、「エッセンシャル思考」というものがどんなものなのかを分かっていただけたかと思います。
そして、「エッセンシャル思考」をベースに仕事を進めると、本当の意味での自分の価値が高まっていくであろうことが理解できたかと思います。
さらに「エッセンシャル思考」の真髄は、仕事に限らず人生そのものにおいても言えることです。
「エッセンシャル思考」を一言で表すと、【本質を見極め、より少なく、より良く】ということであると、著書『エッセンシャル思考』で書かれています。
また、本書に『エッセンシャル思考』を表現したとてもわかりやすい図がありましたのでここで紹介しておきます。
「エッセンシャル思考」が身につけば、仕事が「うまくいかない」とか「終わらない」なんていった悩みは全部消えてなくなりそうですよね。
確かにね。
「エッセンシャル思考」ってそんなに難しいことではなさそうだ。
でも、もし、みんながみんな「エッセンシャル思考」で行動してしまうと、それってうまいこと仕事が回るの?
おっしゃる通りですね。
みんながみんな、特定の仕事に注力し始めたら・・・。
「私はこの仕事をやりますので、その仕事はできません。」とか言ってる人だらけになれば、たぶん、うまく仕事が回らないような気がしますね。
でも、大丈夫です!
「エッセンシャル思考」は、みんながみんなできるような簡単なものではありません。
ほとんどの人は、今まで通りのスタイルに戻っていきます。
それほど、自分を変えることって難しいと思います。
周りの環境要因もあります。
だから、「エッセンシャル思考」を知った一部の本気になった人だけが実現できる思考法なのです。
僕は、意識はしているものの・・・まだまだといったところです。
この記事を読んでくださったあなたは、ぜひ、「エッセンシャル思考」を身につけて、より良い仕事および、より良い人生を手に入れて下さい。
▼▼▼もっと詳しくエッセンシャル思考を知りたい方はこちらの本を読んでみて下さい。▼▼▼
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。