こんにちは。しょぼいサラリーマンの豆作(マメサク)です。
この記事を開いてくれたということは、FP3級を取ろうと決意されている人だと思います。
そして、勉強を始める前の情報収集をしているところなのではないでしょうか。
先に戦う相手を知るための情報収集ってとても大切ですよね。
さて、FP3級を目指すにあたり、具体的には以下のようなことが気になっているのではないでしょうか?
- FP3級の難易度はどの程度かな?
- FP3級は独学でも大丈夫なのかな?
- FP3級合格に必要な勉強時間はどのくらい?
- おすすめのテキストは?
- なるべく「楽」な勉強方法が知りたい
この記事では上記のような疑問に、全く苦にならない勉強方法でFP3級に合格した僕がお答えしたいと思います。
まず先に、僕がFP3級合格までどのくらいの勉強量だったかをお知らせします。
- 初学者で完全に独学で挑戦
- 試験日の約2ヶ月前から勉強を開始
- 1日何時間というように決まった時間は設けない
- 試験日の約1ヶ月前からは毎日勉強
- ただし、1日1問だけしか勉強しなかった日もあった
「なんか、毎日勉強したとか書いてるし・・・どこが「楽」な勉強法やねん」と思いましたね?
確かに文章で表現すると大変そうに読めてしまいますが、この記事で書いています勉強方法だと実際は大して苦になりませんよ。
ここまでで、「ふ〜ん、じゃあ、ちょっとこの先も読んでやるか」と興味をっていただけたなら是非最後までお付き合い下さい。
最後まで、読んでもらうと、
それでは、よろしくお願いします。
FP3級試験の概要
ご存知かもしれませんが、まず先にはFP3級の試験の概要をおさえておきます。
と、その前にFPってなんなのかもしっかりと確認しておきます。
FPとは、ファイナンシャル・プランニング技能士という名の国家資格です。
そして、3級とはその中で一番下の階級です。
試験科目
試験科目は「学科」と「実技」の2科目です。
「学科」および「実技」で学ばなければいけない勉強内容は以下の項目となります。
- ライフプランニングと資金計画
- リスクマネジメント
- 金融資産運用
- タックスプランニング
- 不動産
- 相続・事業継承
この6項目です。
ちなみに「実技」と言っても、誰かの前で何かを行うわけではないので安心してください。
イメージとしては、FPになったつもりで顧客から相談を受けている状態を想定した文章問題です。
そして、その相談に対して適切な回答を選択してマークシートで答えるだけです。
なお、「学科」も「実技」もちょっとした計算問題がありますので、電卓は必須です。
試験はいつ頃?
FPの試験は年に3回開催されています。
試験月は1月下旬、5月下旬、9月下旬の年3回です。
試験日に「学科」と「実技」の試験を午前・午後に分けて受験します。
試験時間
「学科」試験はマークシート形式で120分です。
「実技」試験もマークシート形式で60分です。
ちゃんと勉強していれば時間を持て余すくらいの時間配分です。
合格基準は?
「学科」・「実技」ともに6割以上の正解で合格です。
逆に言えば4割も間違えてOKということです。
こう聞くとちょっと気が楽になりませんか?
「きんざい」か「FP協会」のどちらかで受験
「きんざい」か「FP協会」のどちらかで受験・・・?
ここ、よくわからないポイントかと思います。
僕は、よくわからなくてどうしたらいいのか迷いました。
簡単に説明すると、FP3級の資格試験を扱っている団体が2つあって、その2つの団体が同時に試験を開催しています。
どちらの団体で試験を受けても、合格すれば同じFP3級の資格を取得できます。
分ける意味があるのか疑問ですよね・・・ちょっと調べると、・・・まぁ、大人の事情がありそうです。
僕たち受験者には関係のない話でした。
「きんざい」と「FP協会」で試験内容は違うのか
「きんざい」と「FP協会」で分かれているのであれば、試験内容は異なるのかが気になりますよね。
試験内容は「学科」試験は同じですが、「実技」試験が若干違います。
出題科目について、「きんざい」には、【いずれか1つを選択】とあります。
どういうことかと言いますと、「きんざい」で受験する場合は、申し込み時に「個人資産相談業務」か「保険顧客資産相談業務」のどちらで「実技」試験を受けるか選択しなければなりません。
ちなみに「保険顧客資産相談業務」は保険会社で働く人向けといった感じですので、僕のような一般的な人は「個人資産相談業務」を選択でOKです。
では、「きんざい」と「FP協会」のどちらで受験すべきか?
そうなってくると、「きんざい」と「FP協会」のどちらで受験する方が良いのかが問題になってきますよね。
その答えとしては、正直、どちらでも大差はないと思います。
僕は「きんざい」で受験しましたので「FP協会」の方の雰囲気はわかりませんが、「きんざい」の方が問題数がちょっとだけ少ないという理由から「きんざい」を選びました。
「きんざい」は問題数がちょっと少ない・・・。
ということは、一問の重みが大きいだけにミスはあまり許されません。
しかし、だからと言って、難しい問題が出るわけではなく、ある程度パターン化されていますので攻略方法があります。
ですから、特にこだわりがないのでしたら「きんざい」を選択すればOKです。
試験申し込みは各団体のホームページで申し込みます。
「きんざい」で受験するなら「きんざい」のHPから:https://www.kinzai.or.jp/fp
「FP協会」で受験するなら「FP協会」のHPから:https://www.jafp.or.jp
FP3級の難易度はどのくらい?
FP3級は「簡単」ってよく聞きますけど、一体どのくらいの難易度なのかというところも気になるところだと思います。
一般的に言われているFP3級の偏差値は「37」です。
国家資格の中では、かなり易しい資格です。
ちゃんと勉強すれば、ほぼ合格できるレベルだと言えます。
最近の合格率は以下のようになっています。
【きんざい】
【FP協会】
これをみると「FP協会」の方が合格率が高いので「FP協会」の方が簡単なのかな?って思ってしまいますが、そうではありません。
「学科」試験に至っては全く同じ試験問題ですので、別の理由がありそうです。
その理由を調べてみると、「FP協会」で受験する人の多くは金融機関などで働いている人が団体で受験していることや、そもそも「FP協会」は将来FPとして活躍しようと考えている人からの認知度が高いからだと言われています。
つまり、高い意識を持って受験勉強をしている人が多いから合格率が高いだけだということです。
FP3級は本当に独学でも大丈夫か?
独学で全くもって問題ありません。
しかし、ネット上ではいろいろFP3級の講座や教材の紹介をよく目にしますよね。
ですから「講座を受講した方がいいのかな?」とか「この教材を購入した方がいいのかな?」なんて思いたくなるような紹介ばかりなので、ちょっと不安になったりしますよね。
もう一度言います。
市販のテキストを使った独学で問題ありません。
講座は必要ありません。
講座に高い授業料を払うくらいなら、独学で合格して美味しいものを食べてください。
僕は初学者ですが独学で無事合格しました。
それでは次項から、そんな僕が独学で合格した苦にならない勉強方法についてご紹介していきます。
独学の参考にして下さい。
トータル勉強時間はどのくらい?
一般的には 80〜150時間の勉強時間が必要だと言われています。
毎日2時間勉強するとするならば、40〜75日の計算ですね。
こうやって数字で確認すると結構しんどいですね。
じゃあ、僕はどうだったか。
これから紹介していきます勉強方法で、2時間以上勉強したな〜って思う日は試験日1・2週間前の休日くらいです。
一日何時間って決めて勉強をしていませんでしたので、トータル何時間勉強したのか全くわかりません!ごめんなさい。
というのも、僕は何時間とか気にしていませんでした。
「やり切る」だけを意識していました。
強いていうなら、80時間くらいだと思います。
FP3級合格までの苦にならない勉強方法
「苦にならない」とは書きましたけれども、ごめんなさい。先にお断りしておきます。
これからご紹介する勉強方法は、机に向かって鉛筆を持って座ることが1分間だって耐えられない、死ぬかもしれないって人にとっては「苦」になります。
と言いますのも、「苦にならない」とは書きましたが、何か特別な方法があるのではなく、至って普通の勉強方法だからです。
冒頭でも紹介したとおりですけれども、結論を簡単にまとめます。
- 参考書は一種類(僕の場合はテキストと問題集が分かれていたので2冊ですが)
- 勉強期間は2ヶ月でざっくりスケジュール
- 1ヶ月目は参考書をとりあえず読む
- 残り1ヶ月は問題集をひたすら解く
- 気が乗らない日でも絶対に1ページは読む、または1問だけ問題を解く
以上です。
それでは、一つずつ少し深掘りしていきます。
テキストは一種類だけ(おすすめのテキストも紹介)
テキストは一種類だけしか使いません。
よく言われていることですが、テキストは1冊、そしてなるべく薄いもの、それを何度も何度も繰り返すことが良いとされています。
理由は、テキストが2冊とか3冊と冊数が多いと「あれもやらなければ」「これもやらなければ」となってしまって、結局全然進まず嫌になってしまいます。
タスクが多いと思考停止に陥りやすいことは、なんとなく経験的に理解しやすいですよね。
同じような理由で、テキストが分厚くても心が折れてしまいます。
そうなると、テキストを何度も何度も繰り返し解くなんて至難の業となってしまいます。
ですから、テキストは一冊でなるべく薄いものを選ぶと吉です。
僕は『みんなが欲しかった!FPの教科書3級』というテキストと『みんなが欲しかった!FPの問題集3級』という問題集(2冊で一種類のテキストとみなしています)を使いました。
これしか使っていません。
「えっ?なんか分厚くない?」「言ってることと違うけど・・・」
・・・確かにそうですよね。
でも、実はこのテキストは「絵」とか「図」とかが多く、文章も行間を広くとって読みやすく工夫されていますので、結果的に分厚くなってしまっているだけなのです。
こんな風に。
問題集についても1/3は解答と解説で占められています。
ですから、このテキストは一周するのにそれほど苦労しません。
分厚くてちょっと重たいことは難点ですけれども、売れているテキストだけあって、これはおすすめです。
2ヶ月でざっくりスケジュール
試験日から逆算して、だいたい2ヶ月前には勉強を開始しました。
苦にならない勉強方法の本質はこれです。
大切なのは時間です。
FP3級は先述したとおり、易しい試験です。
たぶん、FP3級に合格するだけなら、一気に短期間で詰め込めば2週間でも合格できると思います。
でも、それでは「苦になります」よね。僕は嫌です。
しかし、逆に言えば、2週間でなんとかなるものを2ヶ月かけてのんびり勉強するのであれば、「苦にならない」と感じられると思いませんか。
易しい試験であるからこそ、2ヶ月のスケジュールで勉強することが「苦にならない」勉強方法となるわけです。
FP3級は「お金」の勉強なのですから、せっかく学ぶなら「ふ〜ん」とか「へ〜そうなんだ」とか内容を噛み締めながら楽しく学べた方がいいですよね。
1ヶ月目はテキストをただ読むだけ
1ヶ月目はただテキストを読むだけです。
とにかく読む。
読み始めるとすぐに意味不明なことが次から次へと出てくると思います。
意味が分からなすぎて、なんだか不安になるかもしれません。
でも、それは初めて読むのですから当たり前です。
何も不安になる必要はありません。そのまま読み進めます。
のんびりでも、2週間もあれば読み終えます。
とにかく「読む」、その理由は全体像を把握するためです。
そして、読み終えましたら、もう一度、最初から読みます。
次は、どんなテキストでも章末確認問題のようなものが数問程度あると思いますので、読みながらその問題にもチャレンジします。
たぶん、それなりに間違えると思います。
でも、安心してください。そんなもんです。
間違えたところは、なんで間違えたかテキストを読み直せばいいだけです。
1ヶ月目はこれだけです。
できれば、テキストは3周くらい読んだ方がいいと思います(僕はのんびりし過ぎて2周しか読めませんでしたけど)。
残り1ヶ月はとにかく過去問を解く
残り1ヶ月はとにかく過去問を解きます。
前1ヶ月でテキストを読んでインプットしているはずですけれども、たぶんそのほとんどを覚えていないと思います。
なんでもそうですが、アウトプットしなければ絶対に何も覚えられません。
だから、この残りの1ヶ月は過去問を解くことでアウトプットを繰り返しながら覚えていきます。
ここで、前1ヶ月でインプットした内容をそれほど覚えていないとは言いましたが、それでもインプットしていたかどうかが効いてきます。
それは、こんな風に体感できます。
「あ〜あ、問題が全然解けなかった・・・」
「記憶力ないなぁ、嫌になるわ」
「仕方がない。もう一度インプットしなおそう・・・」
「!?」
「そういうことか!?」
インプットしていたかどうかで、「そういうことか!?」にたどり着くスピードがまるで違います。
前1ヶ月でテキストを読む理由がここにあります。
このように残り1ヶ月はとにかく過去問を解いてアウトプットをしっかりします。
できれば、問題集は3周くらいは繰り返した方がいいです。
もう、ここまでくれば合格は間違いないです。
毎日継続して勉強することが大切
「毎日継続して勉強する」って!?
「おいおいおいっ!」
「苦にならない」勉強方法がテーマじゃなかったか?
は?、毎日?、それだと「苦」だろうが。
そんなお叱りが聞こえてきそうです。
ですが、これは真面目に言っています。
これはメチャクチャ大事です。
しかし、毎日だと「今日は勉強に気が乗らないな〜」って日も必ずあると思います。
そんな日は、1ページだけ読むとか、問題を1問解くだけでもOKです。
これだとそこまで「苦にならない」と思いませんか。
とにかく絶対に毎日継続するのです。
すると、勉強が習慣化してきます。
あとは「やり切る」だけです。
勉強が習慣化さえすれば、ほぼ合格間違いなしです。
ここだけは絶対に押さえておきたいポイント
FP3級の試験は、ほぼほぼ過去問と類似の問題が出ているように思います。
ですから、過去問をたくさん解いておけば基本はOKです。
ただ、その中でも高頻度で出題されている箇所があります。
それは、計算問題です。
特に以下の3項目についてはどんな問題が出ても絶対にできるようになっておくと、「グッ」と合格が近づくと思います。
- 「資金計画」で学ぶ、複利計算
- 「不動産」で学ぶ、建蔽率と容積率
- 「相続」で学ぶ、相続分配の計算
計算問題と聞くと抵抗を感じるかもしれませんが、安心してください。
落ち着いて考えれば全然難しくありません。
たくさん問題を解いて慣れておけば、何も恐れることはないです。
おわりに
いかがだったでしょうか。
この記事で書いた勉強方法を僕は「苦にならない」と表現しましたが、そもそも勉強するということが「楽」なはずがありません。
時間に余裕がない状態で勉強すると「苦」と「焦り」が襲いかかってくることは経験的にご存知だと思います。
ですから、せめて時間に余裕を持って無駄な「焦り」の感情は取り除いてしまおうというわけです。
FP3級の試験日は事前に決まっています。
突然、試験日が一週間後に変更になるなんてことはあり得ません。
しっかりと時間は準備されています。
FP3級は時間を味方につけて、じっくりとのんびりと勉強すれば間違いなく合格できる試験です。
じっくりとのんびりと「苦にならない」勉強で合格を目指してください。
この記事が、FP3級の勉強を始めようと思っている人のモチベーションを少しでも上げられたのなら嬉しいです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。